もっと麻を知ろう
まずは洗濯時の注意としまして。。。
麻100%厚手の生地ですが、手洗いをお勧めしますが、洗濯機で洗う時はネットに入れ、弱やソフト、手洗いコース等優しく扱って頂きます事をお勧めいたします。
洗剤は使わないでください。無漂白、無染色の天然の色合いが抜けてしまいます。より長く色合いを楽しむには、石鹸の使用、一番良いのは水洗いになります。
裏返して日陰干しにしてください。
麻は、現代でも農薬や化学肥料を使わなくてもとても成長が早く(3か月で3mにもなる)環境負荷が非常に低い植物で,繊維として理想的な植物です。
海外でも90年代から「麻の見直し」が始まりオーガニックな農作物として知られています。
日本人と麻のつながりは、縄文時代の遺跡からも繊維と種子が出土されているそうでとっても深く麻は、日本でも第2次世界大戦終戦前まで、誰でも自由に栽培できていた植物だったので、全国で稲作と同じように広く栽培され繊維や食用、下駄の鼻緒、茅葺き屋根の材料や医薬品などに利用されたさまざまな麻製品は、人々の生活に密着していたそうです。
赤ちゃんが麻のように、丈夫でまっすぐ育つようにと願いを込め、産着に麻の紋様が縫い付けられたり、麻は稲と同じように日本人にとっても馴染み深く、またとてもありがたい植物として人々に愛されていたのでしょうね。
加えて麻は神聖な植物とされ、現在でも神道とのつながりがとても深く、神社の鈴縄やしめ縄、巫女さんの髪紐など神事的なことには、麻製品がたくさん使用されています。
大麻って、どうしても麻薬、薬物という悪いイメージを持ってしまいますが、伊勢神宮から各家庭に頒布されるお札は「神宮大麻」と言い、「大麻」は神道で神の象徴とされている。
石油に代わる持続可能な循環型エネルギーとして注目されている麻。
荒れ地でもすくすく育つ麻の利用によって、石油や原子力エネルギーの消費を大幅に削減できると言われています。
石油の代替エネルギーとして、サトウキビととうもろこしから出来たバイオエタノールの利用は、アメリカとブラジルで多いそうですが、サトウキビやトウモロコシは、生産過程で多くの農薬や肥料が必要とされバイオエタノールの需要増からブラジルの熱帯雨林の伐採し、トウモロコシ畑に開墾するという環境破壊が起こっています。
話はそれますが、すべて繋がっているような。。。
日本に住む私たちが環境に優しいと選んでいる「ヤシの実由来」の洗剤、油、化粧品、国産材木より安く手に入るという理由から輸入されている建材や家具材。
さまざまなヤシ油製品が森を破壊しています。
油やしの栽培には、大量の農薬とされていて、土壌や河川への汚染、労働者への健康被害が問題となっています。
日本での需要が高まりインドネシアとマレーシアの原生林が伐採され、生態系を脅かしています。
「2022年までに、スマトラとボルネオの自然の森は、98%が破壊されてしまうだろうと国連は警告しています。」(セヴァン・スズキの私にできること300円より)
「環境に優しい」という名前に惑わされず商品を選び、 エコ製品だから大丈夫と,大量に消費するのではなく、私たちのライフスタイルも考えることが 大切ですね。
話を「麻」に戻しまして。。。
現在日本では大麻規制法により、現在国内栽培者がごく一部の地域のみになっていて麻栽培の伝統を守ってくれている方々がおられます。
ヘンプの輸入量も年々増加している中で、衣食住すべてに対応でき活躍できる麻の国内自給の声もどんどん高まってきています。
地域規模の少量バイオマスに役立ち、脱原発に向けて期待が高まる麻の見直し。
栽培者さんがもっと増え、日本各地の休耕田を使用した麻栽培の復活!新時代の幕開けを願っています。